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歩行器の使用を推奨しない理由

小児カイロ 2012年9月27日

歩行器の使用を推奨しない理由.jpg

前回の記事では、
小児カイロの観点から、
歩行器の使用を推奨しない理由として、
以下の5つを挙げました↓↓


1.ハイハイの時間が減少する

人間は、一生のほとんどの時間を「二足歩行」で過ごします。しかし、長い一生の中で、乳児期の数ヶ月間だけという非常に短い時間、四足歩行とも呼ばれるハイハイで過ごすことには、それが短い時間であっても、お子さんの発育と発達上、とても大切な意味があるように思います。

ハイハイは、立って歩くまでのトレーニング期間としてはもちろん、

  • 体をコントロールする感覚と運動神経の発達
  • 左脳と右脳が効率よく働くための発達
  • 立って歩くのに必要な骨格や筋肉の発育など

その後のお子さんの人生を通じて必要になるたくさんの能力が、出来るだけ良いかたちで存分に発揮されるためには、数ヶ月間のハイハイが大きな役割を果たしていると考えています。


2.立つために必要な、筋・骨格の成長に対する悪影響が懸念されるため、使用を推奨しない

歩行器にのっている赤ちゃんの映像を見ると、つま先で軽く蹴るだけでスイスイと簡単に動いてしまいます。

立っていても座っていても、重力に対して、しっかりと体を保持するためには、できるだけ自然な形で、重力からの「負荷」を体で感じることが欠かせません。

足をしっかりと床や地面につけて、グイグイと力強く動かして、重力を体全体で感じることで初めて、骨格や筋肉の構造と機能がより良い形で正しく育まれます。


3.固有覚や平衡感覚など、運動と感覚神経系の発達に対する影響を考慮して、使用を推奨しない

重力を体いっぱいで感じることは、骨格や筋肉の発育に必要である以外にも、重力を「感じる」という言葉の通り、文字通り固有感覚や平衡感覚を駆使して、重力を感じ取って、運動神経と感覚神経の発達を刺激するためにも欠かせません。

そして、その刺激は、脳全体を活性化して、脳のパフォーマンスを高める大切な役割も持っています(上行性網様体賦活系)。

特に子どもたちでは、
安定した固有感覚を平衡感覚の入力が、集中力の持続にも密接に関連すると指摘されています。

逆に、固有感覚や平衡感覚が乱れていると、集中力を維持することは非常に困難になります。


4.歩行と、その後の運動発達、および身体的発達への影響

できるだけ自然な形で、重力を体いっぱいで感じながら、歩行開始までの間に、体の各部分の発育と機能獲得が達成されれば、その子にとって最適な形での歩行が開始できると考えます。

歩行開始時の運動性が正しければ正しいほど、粗大運動も微細運動も、全ての運動発達の質がより良い方向に進むと期待できます。


5.玄関などの段差から転落するなど、事故の可能性

運動能力や体性感覚が発達途上の小さな子どもたちは、体の動きをまだまだ、自分でコントロールできない段階にあります。

例えばよちよち歩きの赤ちゃんが、いっぱい転びながら頭をぶつけながら、上手な歩き方を学んでいくようすを想像すれば、分かりやすいと思います。

もちろん普段から、この時期の赤ちゃんは、怪我や事故に対して、細心の注意が必要になりますが、歩行器の使用に伴うケガは、赤ちゃんの体への衝撃が想像以上に大きくなる可能性が考えられます。

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