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発達遅延

発達遅延と指摘された9ヶ月の赤ちゃん

症状 生後9カ月までの発育と発達はおおむね良好。寝返りからお座り、そしてずり這いまでは出来ているが、きれいなハイハイができず、それを9カ月の乳児健診で指摘された。健診を担当した小児科医の「発達がちょっと遅いねえ」という一言が母親の頭にひっかかり、どうしても気になってしまうので、知人からの紹介で、カイロキッズこうべへの来院を母親が決断し、初回のセッションに至りました。

初回の来院

問診票の内容や、視診と触診などから総合して検討すると、お座りも手遊びも上手で、姿勢変換からのうつ伏せ姿勢も、情緒などその他の発達も問題なし。
サブラクセーション(椎骨の運動分節機能異常)もほとんどなし。
そして母親に、そのお医者さんから他には何かポジティブなコメントはなかったのかを尋ねると、経過観察のため、1カ月後にまた再診に来てと、それだけ言われたとのこと。

こういう乳児健診や受診のエピソードは少なくありません。
不安点が必要以上に強調され、一方でその子の成長と発達における「安心すべきポイント」についてはほとんど触れられない。こうなると、母親の不安が増大するのは容易に想像できることで、必要以上に不安をあおらず、成長と発達の中から、順調なところもきちんと指摘してあげるべきだと強く思います。

初回のセッションでお伝えしたのは、このままハイハイが出来ないことにつながるような、何か器質的または機能的な問題が潜んでいる可能性はほとんどありませんし、その他の成長と発達は全体的にとても順調だから大丈夫です。そして、ハイハイを増やすためには、家を片付けてスペース確保して、同じ月齢のハイハイをしている赤ちゃんが集まるようなところに連れて行ってあげてください。
さらに、ハイハイがしやすくなるように、運動感覚系の神経伝達を促進する背中のアジャストメントを実施しました。また2ヶ月後に来て下さいと伝えて初回は終了しました。

 

2回目の来院

2ヶ月後に来院して頂きました。運動と感覚の神経伝達がアジャストメントによって促進されたこともプラスに作用してハイハイも上手になっていましたし、お座りも変わらず上手にでき、つかまり立ちも少し出来るようになっていました。やはり子供の成長力にはいつも驚かされます。

以前に、健診を担当した小児科医から「筋肉が少ない」と指摘されていたみたいですが、その根拠は全くなく、指摘された部分は腹筋群の部分だったのですが、筋肉が少ないと表現すべきではなく、ただ単に「使ったことがまだまだ足りない」段階で、そのためにハイハイなどにおいての体の推進力にも物足りなさがあったためだと思われます。現に初回よりも、腹筋を不慣れながら、一生懸命収縮させて、力強い動きにつなげていました。

本来赤ちゃんは自分で何でもやりたがるのですが、 自分で体を動かさず、自分で運動しなくても自分の要求が通ってしまう場合(おもちゃが手元に届くなど)、動かなくてもいいやと、ラクな方を優先する赤ちゃんも中にはいるようで、運動量がやはり物足りなくなってしまいます。
自由に運動ができる環境を整えてあげて、すぐに大人が手を出さないように、なるべく自由に動き回らせて、それを見守る姿勢をキープ出来れば、子供は短期間にでも驚くほどの「進化」を見せてくれます。

ママのお話からは、安心につながる内容がたくさんお聞き出来ましたし、赤ちゃんの様子も一変していましたので、大きなアジャストメントは必要無し、そのように判断しましたが、子供の可能性を更に広げるべく、上部頸椎にアプローチしました。

産まれてから立って歩くまでの、赤ちゃんの身体発達は、首がすわってから下半身に向かって形作られるプロセスになりますので、首すわりの状態の良し悪しを左右する上部頸椎の状態の重要性は、特に小児カイロ分野では、強調してもし過ぎることはありません。
例えば、向き癖があったお子さんや、後頭部の形が扁平な場合では、やはり注意が必要になります。

 

3回目の来院

更に2ヶ月後、1歳1ヶ月でつかまり立ちが上手にできていました。赤ちゃんはつかまり立ちで移動出来てしまう環境があれば、立った方が目線が変わり世界が変わり、面白くなるので、ハイハイをあまりしなくなる可能性も考えられます。さらに、立位になると脳への神経入力も大きく変わり、脳が一段と活性化されますので、成長が顕著に見られるきっかけになることも多くあります。自分が成長している感覚が、赤ちゃんに大きな喜びを与える時期です。

この時の体重は8,000gちょっとで少し小さめでしたが、サイズだけに目を向けると、小さめという判断になるかも知れませんが、動きの中身(パフォーマンス)や種類、正確性、その他情緒や目の動きや理解力もずいぶん伸びていますので、全く問題ありません。

世の中の大半の意見では、生後1歳1ヶ月の段階で、一人で歩けていないと、どうのこうのと指摘も多々あるでしょうが、そもそも歩き出すタイミングの基準自体に正確な根拠がありません。妊娠と出産に大きな問題が無く、産まれたときの状態にも特別に注意を払う所見もなく、ゆっくりであっても順調な成長が実現している場合は、その途中であいまいな「標準」に照らし合わせて、あれやこれやと心配する必要は全くないのですが、あらゆる情報が簡単に手に入り、とかく心配を引き起こしやすいものですから、一度心配になったママの気持ちは、なかなか変わらないのも実情です。

子供は一人ひとり全く異なります。一つしか答えがないと、つまりは、子供の可能性も制限されることにつながります。
熟練した小児科のスタッフでなければ、とかく数字がはっきりする体重や身長にだけ目が向かいがちですが、子供の「心身を全体として」、総合的に評価する必要が大きく存在します。

 

年3回の定期健診的チェック

4回目の来院でも、その後の成長と発達において何も問題が見られなかったので、今後は年に3回の定期チェックに来てくださいとお伝えしました。
もちろん来院時には、それぞれの来院の間に何も問題がなかったか、どこが特に伸びているか、そしてポテンシャルを更に発揮してどんどん向上できるよう、脊柱のアジャストメントは必要に応じて継続しましょうとお伝えしています。

 

保護者様レビュー

健診で発達が遅いと指摘された時は、ドキッとしましたが、小畑先生の丁寧なご説明や子供の様子のチェックから少しずつ理解できました。私自身も一人目の子供だったこともあり、いろいろと不安は尽きないのですが、子供の成長や小児科医療のものの見方に対する基本的な考え方が変わることができて良かったです。

筋肉が少なく柔らかい、と医師から指摘された時は、ネットで検索すると「筋力低下症」とか怖い症状がたくさん表示されて、我が子がまさか何か重篤な病気なのかと、とても怖くなったし、何が出来るのかをたくさん考えさせられましたが、子供の成長のことを、母親の私が理解できるよう支援して頂き、助かりました!

あまり積極的に外出するタイプではありませんでしたが、これからはもっと外に出て、子供と一緒にたくさん刺激を受けて、成長をどんどん促していきたいと思います。

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